The All Japan Association of College Shosha-Shodo Education

全国大学書写書道教育学会 出版物案内

『国語科書写の理論と実践』


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「あとがき」より

 全国大学書写書道教育学会では、一九九〇年より、教員養成を主たる目的としたテキストを編集し、上梓してきました。初版テキストは、『書写指導小学校編』『書写指導中学校編』の二分冊でした。何度かの改訂を経て、二〇〇三年には一冊にまとめた『新編書写指導』として上梓しました。二〇一〇年には、授業理論と指導内容および資料編の見直しをおこない、内容の精選をはかるとともに二色刷りとした『明解書写教育』を上梓しました。

 情報環境の急激な変化に伴って、文字を使用する場面や意識も変化しています。その中で、次代を担う子どもたちには、文字を手書きする力をより確かなものとし、生涯にわたって主体的に手書きする人であってもらうことが重要です。そのためには、わかりやすく的確な書写学習が求められるでしょう。今回、社会や教育の動向に応え、また新しい学習指導要領に対応するため、テキスト内容の全面改訂をおこない、本書の上梓に到りました。

 本学会の研究成果を踏まえ、近年の教育動向に即すとともに、内容を精選しわかりやすさを重視しました。基本的に見開きで内容を理解しやすい構成とし、図版等を中心にビジュアル化を進めました。

 本書は、大学での教員養成における書写に関する授業で使用することを目的としていますが、社会教育を含む、広く文字を手書きすることの指導に関わる多くの皆様の参考に供することも願っております。

全国大学書写書道教育学会
    理事長  押木 秀樹
    編集代表 樋口 咲子